今日、ある方を通じて九州の商店街組合の方とお会いした。商店街を発信として、子どもたちからお年寄りまで、幅広くコミュニティーの場を創りたい・・・! そのことで意見を聴きたいという想いを抱き、遙々1泊2日の強行軍で4名が大森にいらっしゃいました。
代表のNさんと私、大森駅でお迎えして、ネットワークについて語り合いました。
最近は、商店街の方、自治会・町会、行政職員、高齢者見守り・緊急通報等事業を行っている企業等、様々な分野の方々からこのような話しを受けることが多くなりました。
急速に高齢化が進み、地域のつながりが希薄になっている都市部の中で、行政機関が、縦割りのトップダウンで発信していくような組織形態では対応しきれないところまで来ている。
今までのように制度の中で解決できない、新しい解決すべき地域課題が生まれている。言い換えれば、地域の中で、新しい価値観による組織論、協働・連携の仕組みを生み出す必要があるということ。
このような新しい価値観、組織論を生み出すときには、同じ課題に対して関心を持った、違う立場の人たちが集まる、議論し合うこと。集まる、議論し合う機会を創ることが大切だと思っています。
その意味で、今日のような場は、私たちにとっても、商店街の皆さんが、今の地域の状況をどのように考え、また、何をしていこうと考えているのかを直接聴くことができる貴重な場です。
私がこのような場で話すときに心がけているのは、対面する方の領域や分野で話すこと。対面する方たちがこの新しい課題に向き合おうと思ったきっかけが必ずある。そこを通らないと、話し合いの議題に乗せないと、ただの意見交換で終わってしまう。
「がんばってるんですね、すごいですね」で終了。
相手の求めている本質に立って、今、何を求められているのかをくみ取り、相手の領域で話を進めていく・・・。
必要とする方に応じて、その場にふさわしい話しがある。それをつかんで始めて一歩踏み込んだ「協働・連携」という立場に立った話しが深まっていくんですよね。
新しい地域課題に取り組んでいくためには、あらゆる価値観、組織形態の人たちが手を結び合う必要がどうしたってあるんです。そのためには、自分自身の中に、相手の立場を理解する、ちがう価値観との協働を探る、自分自身の柔軟性と視野の広さが必要となります。
今、目の前で話している人の心をつかむ努力を惜しまない。そういう自分がいれば、必ず相手から手をつなぎ合いたいとシェークハンドを求めてくる
考えれば、どんな人とも結び合うことのできる自分になるための経験を、「おおた高齢者見守りネットワーク」を通してたくさんさせてもらいました
しかし、この貴重な、苦しい(?)経験が、今の発想を持つ自分に成長させてくれたとも思っています。
「経験は買ってでもしろ!」
だれの言葉か、これで合ってるのかも忘れましたが、今、身に染みて感じています・・・。
P.S. 「苦労は買ってでもしろ!」だったみたいです