用事があってダイシン百貨店に立ち寄った・・・。
ダイシン百貨店は、2010年2月より、営業を継続しながら第1期、第2期と分けて、“建て替え工事”を実施しています。
現在は、第1期工事として左半分をすでに解体。工事もすでに大部分終了し、2月25日には、左半分がプレオープン!
残された右半分も、プレオープンと時期を同じくして解体。最終的に両方が完成し、グランドオープンは2012年となるそうです。
「右半分がいよいよ取り壊される・・・・。」
この右半分の建物には、深い思い入れがあります・・・・。
今から3年前、「おおた高齢者見守りネットワーク」を、地域の専門職たちに呼びかけ発足した。発足当時、協賛企業・事業所は、包括支援センター2・事業所4・企業1(ダイシン百貨店)のみ。
夢は頭の中に広がっているものの、活動をしていくための
資金がない
そんな中、ダイシン百貨店は、この会の活動の柱「地域づくりセミナー」の会場として、3階の介護用品売り場にあるスペースを、無償で提供してくださいました。
歩みだしてまもない・・・、そして、何もなかった私たちの活動に、毎月地域に暮らす皆さんと学ぶ場、出逢える場としての拠点ができたのです!
あれから3年・・・。毎月開催してきた地域づくりセミナーは、29回を数え、のべ3200名が足を運んでくれています。一回一回のセミナーには、毎回80~100名の参加者が、大田区のあらゆる場所から参加してくれます。
しかも、年代別に見ると、参加者の割合で一番多い年代がな、なんと70代!(次に多い年代は80代と60代がほぼ同割合)
初めてこの会場を使ったとき、果たしてみなさん来てくれるのだろうか???不安な思いでいっぱいだったことを昨日のことのように思い出します。
1回目にたくさん来てくれて、少しほっとした気持ちになっても、
「次回は来てくれるだろうか・・・・???」 なぁんて、不安な気持ちが5~6回は続いたでしょうか・・・
これから取り壊すダイシン百貨店の3階介護用品売り場は、さまざまな思い出でいっぱいです。
用事が済んで、帰ろうと思ったのですが、自然と足が、セミナー会場だった3階介護用品売り場へ向かっていました。
以前と変わりなく、会場だった場所はありましたが、なにぶん、建物の半分で商品を売っているため、会場だった場所も、すでに商品が置かれて、以前の面影はなくなっていました・・・。
帰り道、エレベーターに乗ろうとしたら、なんと、なんと、壁いっぱいに無数の落書きが・・・
いえ、落書きではありませんでした・・・。取り壊され、消えてしまうこの建物に対して、地域の方々が思いを込めて、メッセージを書き込んでいたのです。このメッセージは、各階に渡って、ずっと続いていました・・・。
「いままでありがとう!」、「大食堂のナポリタンは思い出の一品です・・・」、「長い間お疲れさま!」、そして・・・、
「さみしいけど、またね 」
一字一字読みながら、階段を下り、私も一言、そっと記させてもらいました。
「第一歩を、この地から踏み出すことができました。私たちの歩みを育んでくれてありがとう・・・」
今月中には、解体が始まることでしょう。2012年には、新たなダイシン百貨店が、私たちのセミナーの会場になります。大森の街づくりの拠点として、これからもお願いします。
たぶん、今日が、この思い出の場所を訪れる最後になるでしょう・・・。
「さようなら・・・」
そして・・・、
「2年間ありがとう・・・」
記念すべきおおた高齢者見守りネットワークの第一回イベントの様子を書いた記事「ダイシン百貨店に子どもからお年寄りまで400名が集まりました!!」は、こちらをクリックしてご覧ください。なつかしいです・・・。
ダイシン百貨店の、2012年 『春』 の完成に向けたスケジュールは、ここからダイシン百貨店ホームページをご覧ください
久しぶりに、セミナーの会場だった3階介護用品売り場に足を運びました。会場だった場所は、介護用品が置かれ、残念ながら当時のようなスペースはなくなっていました・・・。
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ちょうど1年前までは、この場所が、受付コーナーでした。区内のさまざまな地域から、こうして毎回80~100名の参加者が訪れていました。
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そういえば、歯科医師と栄養士のコラボで行なわれたセミナー「健康はお口から」では、通常のトンカツ、ヒレカツ、薄切り豚肉を重ね合わせて揚げたミルフィーユトンカツ、メンチカツの歯ごたえの食べ比べ試食をしてもらったっけ
80名分の試食のトンカツを、ダイシンの惣菜部の人が用意してくれて・・・・。大変だったけど、いい思い出です。
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この頃には、ダイシン百貨店のみなさんも、すっかり、みま~もの一員となっていました。
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寒い時期には、参加者にホッカイロのクリスマスプレゼント
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「この子、孫みたい・・・」それでは、孫と記念撮影しましょ! はいポーズ
この若者も、今では、福祉用具事業所の責任者!そして、この会の副代表・・・。大きく育ちました
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100名が入るセミナー会場も、今ではこのように商品が陳列されていました。
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一回一回、みんなで打ち合わせを重ね、「地域に暮らす高齢者にとっての安心」とは何なのか?地域に暮らす人たちが、必要だと感じてもらえるセミナーを創り合ってきました。
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そう、そう、この場所!
当時の大田区保健福祉部長 Nさんが講師のとき、セミナーが終わった後に、二人の高齢者が部長を呼び止めたんだ。
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「部長さん!おえらい人とはめったに話せないからさぁ、ちょっといいかしら・・・」
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エレベーターから、各階の階段の壁から、地域の人たちが、この建物への思いを記していました。
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さみしいけど、またね
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永い間 おつかれさま!
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