大田区発の地域包括ケアシステム-おおた地域見守りネットワーク(みま~も)

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2012.3.31人間対人間
  •  1年ぶりにその方に会った・・・・。
     「今日は一個人として話しをしに来ました・・・。」
    ( わかっている・・・。
     自分の休暇にわざわざやってくる。
     その組織の自分としてではなく、一個人として今日は会いたい。その想いは来る前からわかっている。
     だから・・・、
     俺からは何も言わない。今日は、あなたそのもので、話したいことをすべて話してごらん・・・。 )
     この方は、話し出しました・・・。
     一年分・・・、いえ、その前からのことも、そして、これからのことも、夢も・・・・。
     気がつくと、その方の目から涙がこみ上げていた・・・。
     机の上のティッシュをあげた。それでも、話しを続けていた。
     (もういい!何も言わなくていい!
     会いに来てくれた。元気な顔を見せてくれた。苦しかったな、お前一人が悪いんじゃない!一人で抱え込むな!
     精いっぱい肩肘張って、ここまでやってきたんだね。もう楽になれ!一緒にやろう!もう心に嫌なことを何一つ残すな!)
     涙を拭き、夢を語り出したこの方に、一言だけ言わせてもらった。
     「一年も自分で抱え込んで、心を痛めて、水くさいぞ!どうして次の日に来なかった!」
     「本当にすいませんでした・・・。」 
     こう言ったこの方の顔には、来た時とはちがう笑顔があった。ずっと前の、この方と会ったばかりの憎めない笑顔が・・・。
     人間は、自分というものにいろいろなものを着込んでいる。
     歳を重ねれば重ねるほど、自分に着込んでいるものでしか、自分を見せることができなくなっていくこともある。
     本当の自分を見せないことを、いつしか気がつかずに身につけていってしまう。
     否定はしない・・・。でも、時にそれが、自分を追い込んでしまうこともある。
     今日は、自分からは何も話さないと決めていた。
     どのような話し合いの結果になるかも、すべてこの方任せ。
     そして、その方のすべてを受け入れました。
     会って、目を見て話す。
     周りからの雑音ではなく、その方の話しを聞く。
     結局、人間と人間との間なんて、目を見て、その人の思いにふれてみないとわからないこともある。
     「またな!」  
     事務所の玄関を出たこの方に私が声をかけると、振り向いて手を振ってくれました。
     気がつくと、もう午前中の終わり!
    さぁ、これから、仕事にかかるとしますかぁ!
    IMG_2403302466.jpg 

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