12月7日渋谷区から依頼があり、「地域包括支援センター職員研修」に参加することになりました。この研修のテーマは、「地域包括支援センター 発 地域づくり!」
先日、渋谷区の行政担当者Aさんが、打ち合わせのために当包括支援センター事務所に訪れました。
打ち合わせの結果、今回の勉強会では、「おおた高齢者見守りネットワーク」の活動の紹介をメインにするのではなく、包括支援センターが主体的に地域支援活動に取り組んでいく動機づけのきっかけとなる勉強会を目的とすることにしました。
2年前、まだ自分の頭の中にイメージとしてだけあった高齢者見守りネットワークをつくる会を発足させようと、今の代表であり社会福祉士のNさんに打ち明けた時の思いは、専門職として、一人の高齢者に向き合う限界を感じたからです。
高齢者の見守り・支え合いのネットワーク構築の必要性を心から感じたからです。
「~ねばならない」の段階では、そこに自分の想いを込めた、正味の行動にはなっていきません。なぜなら、どこかに「やらされている」感があるからです。
日々の忙しい現場の中でも、なぜ自分がこの仕事を選び、今ここにいるのか?
なぜ対象となる方とこうして、今、向き合っているのか?
今、向き合っている方が、私という専門職、私と同様の専門職たちに、本当に求めているものは何なのか?
考えて、考えて、必要だと思うことに、自分の正味の部分で動き出す・・・。
このような思いから始めていってこそ、「~ねばならない」から、「~したい」、「こんなことに自分の力を込めたい!」という自分の主体性への転換が始まっていくのです。
必要だと自分自身が思うことに力を込めていく・・・・。力を込めなければ実現しないようなことに力を注ぐ。
力を込めても一人の力は所詮たかが知れてる。だから協働し合うんです。
まず、力を貸してくれそうな人、たった一人でもいい。その人に自分の思いを恥ずかしがらず、格好付けず、ぶちまける!
たったひとりでもいい・・・、自分がぶちまけた思いを受け止めてくれた、共感してくれた。これがうれしくないわけがない!これが自分の心にしっかりと根ざした心根にならないわけがない。
ネットワーク構築は、何も地域に暮らす人のために私たちが、
してあげるというようなことじゃぁない。そのような思いで取り組んだって、何も生まれるわけはないし、自分にとっても何も生まれない。成長もない。
ネットワーク構築は、自分が生き方の中で選んだ専門職として、まずは自分自身が必要なことと感じることが重要なんです。
そこから既存のものではない、言われたからやるものでもない、何かが生まれてくるはずです。それは、自分が働く地域にも、そして何より自分自身にも・・・。
自分の性根を通らないものが、自分と人とを結ぶわけがない。自分で考えるんです。自分の心を通して考え抜くんです。
そして、やってみようと思うことを、自信がなくったっていい、対象が一人だっていい、始めてみましょうよ。始めなければ、失敗も成功もないんですから・・・
でも、このような自分自身の過程を通っていれば、安心してください、失敗なんて絶対ありませんよ
必ず何かが生まれていくはずです。
このような思いを、渋谷区行政担当者、Kさんとの打ち合わせで感じました。当日は、30分ほど話させてもらい、あとは意見交換の場にします。Kさんから聞きましたが、どこの包括も何かを始めているんです。
うまくいかなかったことも、こんなことができたということも、落ち込んだことも、喜んだことも、たくさん聞きたいと思います。
そして、私も、はずかし話、失敗談、たたいてみたものの何も響かなかった体験談。
多くの同じ思いを持つ専門職の仲間ができたこと、訪問に出かけると、地域の人に声をかけられることが多くなったこと、そのために、約束していた訪問時間に遅刻したこと。ぜ~んぶ話してきたいと思います。
何かをやってみようと力が湧いてくる、沢○がやれるんだったら、自分たちはもっとこんなことができる、やってみる!こんな思いになれる勉強会になればいいと思っています。
渋谷区行政担当者Kさんとの打ち合わせが終わり、Kさんが立ちあがったとき、思い出したように私にこう尋ねてきました・・・。
「ところで、絵描きナースというのはどの方ですか???」
私のブログを読んでいて、絵描きナースに会いたいと思っていたようです。さっそく絵描きナースを呼び、ごたいめ~~~~~ん!
よかったよかった・・・
勉強会当日は、うちの包括職員も連れて行き、渋谷区の包括の皆さんと、交流を持たせたいと思います。絵描きナースもね!