今まで関わりのあった専門職の方から、近況報告や相談の連絡がここ最近続いてありました・・・。
内容はそれぞれですが、共通するのは仕事に行き詰まりを感じていること。
その多くが、法人・事業所の中で、自分が考えている理想と、やっていることの現実に悩んで、「辞めたいと考えている・・・」という内容です。
自分自身は、やりたいこと、大切にしたいことを実現するために、この世界に入ってから2度転職をしました。
今、この業界では、施設にしても在宅サービスにしても転職は可能でしょう。ですがどこに行っても、実際に入ってみれば、「自分の理想とはちがう・・・」ということの一つや二つは必ずあるものです。
たとえ知り合いに誘われて転職したとしても、新天地の職員の人たちは、以前のあなたのことを誰も知りません。
どんなに前の職場で、努力したことがあったとしても、新しい職員、利用者・家族とは、また一から関係をつくらなくてはいけないんです。
その苦労は、自分も体験しているだけに、並大抵ではありません。
しかし、そこで職場の仲間や上司、利用者・家族にきちんと認められなくては、自分の思い描くやりたいことや理想など、絵空事で終わってしまうんです。
言いたいことは、辞めようが、今いる職場でがんばろうが、「自分」というものが確立していなくて、理想だけを追っていても、どこにいようが何もできないし、何も生まれないということ。
今、自分がいる
その場で、自分を確立するための何か・・・、が創れなくて、どこに行こうが結果は同じだということです。
様々な資格にチャレンジし、スキルアップを考える専門職の方も最近多いと思います。それはそれ、大いに応援したいと思います。
しかし、それと同様に、今あなたがいる
場にいる仲間たち、利用者・家族ときちんと向かい合い、自分自身のスキルアップを第一に考えて欲しいと思います。
そこがあって、初めて自分の理想や夢に向かっていく自分自身の土台が備わるのではないでしょうか・・・。