大田区発の地域包括ケアシステム-おおた地域見守りネットワーク(みま~も)

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2008.11.2生命を削り、生活費にあてる
  •  この時期、各病院主催による病診連携の交流会が盛んに行われています。私も当病院院長と近隣にある二つの病院の懇話会に出席しました。
     地方の医療崩壊が、この間マスコミ等で取り沙汰されています。例えば、地方にある市立病院が閉鎖に追い込まれ医療難民が出る。
     それは、すぐ目の前に現れる現実として「医療が受けられない」ことに直面します。
     しかし、じつは大都市東京でも医療崩壊は現実のものとなって押し寄せているのです。
     懇話会で聞いた話ですが、大田区でもこの10年約3割の医療機関が閉鎖されているそうです。
     世界有数の大都市東京で、相次ぐ病院の閉鎖、医師不足、ベッド不足等による救急患者の死亡など信じられない事態が起きています。
     また、長期化する不況の中、本来治療が必要な身体状況にもかかわらず受診に行かず、治療費を節約し、その分を生活費に回すというようなことも、私たちが働くこの地域で日常的に起き始めています。
     高齢化の進展が進むなか、医療・介護、社会保障が整備されてこそ、地域で安心して暮らしていくことにつながっていきます。
     とくに医療は、地域で暮らす高齢者にとって心の支えなんです。この地球上で生命に勝るものなどありません。地域に暮らす人たちの生命を守る医療を、これ以上崩壊させてはなりません。
     政治家の方々や厚生労働省には、1回きりの給付金支給のような焼け石に水の経済対策でなく、高齢者や地域に暮らす人たちが安心して暮らすとは何なのかを、本気できちんと考えていただきたい。 
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