1月27日杉並区の「地域のたすけあいネットワーク全体連絡会」に講師として参加してきました。杉並区は、 地域のたすけあいネットワーク事業として、高齢者が孤立した状況にならないように地域の住民の方が見守りを行うたすけあい事業を展開しています。
この活動の中心となるのが「あんしん協力員」の方々!!
管轄地域の地域包括支援センター(ケア24)で登録し、希望される高齢者(安心登録者)に、声かけや自宅を訪問しての安否確認、時には話し相手になることも・・・。現在あんしん協力員419名、あんしん登録者409名。
今回の全体会は、杉並区全域で登録しているあんしん協力員さんを対象とした全体会で、話した後聞いたんですが230名の参加があったそうです
今回私が話したテーマは「地域力を高めよう!!」
高齢者を支え合う「地域力を高める!」さて、地域力が高まるとはどういうことなんでしょう・・・。
私は、「地域で暮らす皆さん、地域で働く医療・介護専門職、各専門機関(行政・警察・消防等)が、形だけでなく顔の見えるつながりを構築していくことのできる力」なのだと思っています。
地域の方たちは、まわりの高齢者の異変に気づいているんです。ただ家族でもなく、そんなに親しいわけでもない自分が、気づきを専門機関に提供することは、とても勇気のいること。
そこで気づいたけれども、自分の胸に収めて終わってしまう事ってじつは多いと思うんです。形だけのシステムを作ったとしても結果は同じ。
地域で暮らす方にとっては、地域包括支援センターが何をするところか、どんな専門職がいるのかなんて、大まかな理解しかありません。それでいいと思うんです。
それよりも、高齢者のことで何か気づいたら、「○○さんがいる事務所に行けばいい。○○さんたちは、気づきを伝えれば、何か手を打ってくれる。自分が何をすればいいか、相談にのってくれる・・・」
この単純なシステムの方がよっぽど機能しますよ。
「それではただでさえ忙しい地域包括支援センターが更に忙しくなる!」と思う包括職員方もいるでしょう。
でもね、大都会東京にも、地域の人たちには「おたがいさま」の文化がまだまだあるものです。一生懸命関われば、力を貸そうと思う地域の方が大勢いるはずです。
忙しい中のいくつかを、協力してもらうことを考えればいいんです。専門職がこれから身につけなければいけない大切なこと。それは頼み上手になることなのかもしれません。
講演が終わった後、ロビーで何人かの協力員さんとお話ししました。「あなたが取り組んでいる取り組みはすばらしい!」と、握手してきた協力員さんは、杉並の協力員をしながらも、私たちの「大田北高齢者見守りネットワーク」にも協力しそうな勢いでしたよ(笑)
「専門職が地域に近づいていく」地域に暮らす方の気づきを、躊躇させずにもれなく拾い上げていく。
杉並区の協力員の皆様との交流を通して、また大きな勇気と力を充電させてもらいました!
230名の参加者の皆様の熱気に包まれ、話す方も自然と話しに熱が入ります。
あんしん協力員さんと、地域包括支援センター職員による事例発表。
以前、私の地域の有料老人ホームの営業をしていたHさんが、ブログを見て訪ねてきてくれました。現在杉並区在住、2週間後にはお母さんになるそうです。大きいおなかで「今日来なければ、次いつ会えるかわからないと思って来ちゃいました・・・!」 泣かせます ありがとね。
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