自分がこの世界に入って10年以上が過ぎている。気がつけば、この福祉業界で自分よりあとにこの世界に入ってきた人、自分より若い人が多数を占めるようになってきています。
「いつまでも、そのままでいてくださいね」、「どこかにいなくならないでよ!」、「つまんない人にならないでね」、「相談に行っていいですか?」、「倒れないでね」、「タバコやめなさい!」
最近このような言葉をみなさんからもらうことが多く感じます。
皆さんがこんな自分を大切に慕ってくれていることを実感しています。慕われることはうれしい反面、正直プレッシャーも感じます。
変わらずに、そのままで、揺らがずに、いつもそばにいるよ・・・。
そう、変わらずに・・・。
この言葉を相手に発する重みを、いま感じています・・・。
地域の中で、この業界の中で、専門職の仲間の輪の中で、変わらずに、ここの場に、このような自分のまま居続ける・・・。
まわりは、激動の渦のように制度や、価値観や、人が変わっていく・・・。
その中で、いつも同じような存在で居続けるということは、正確には
変わらないのではなく、世の中の変化に合わせて自分も変化させていくんです。
人工衛星だって、地上から見れば止まっているのですが、正確には、地球の自転の速度に合わせて回っているから止まっているように見えてるんですよね。
激動の状況の中で、敏感に状況を把握し、どんな変化の中でもギアチェンジし対応できる、自分の考えを持ち続けるということ。
この努力があって、初めて
変わらないでいられる自分であり続けることができるんだと思います。
そのような気力を持ち続けることが自分に可能なのか・・・???このまま、どんなに時代が変わろうとも「大切なものは大切!」と言い続けることができる自分でいられるのか?
しんどいですねぇ~、今のまま存在すること。そのためには、もっともっと、自分の中に削ぎ落とさなくてはいけないことがたくさんあります。
頭にアンテナをもっともっと張り巡らさなければなりません。学ばなければなりません。仕事がきついとか、仕事量が多いとか、そんなことは気になりませんし、無理をしてるとも思いません。
今のまま、みなさんが私に求めてくるものを受け止める、そして肩をぽんと叩くように元気づけることのできる自分で居続ける、必要とされる限り存在することができるのか・・・、その努力を自分に強いることが、正直しんどいんですよね。
「熱く、まっすぐに、不器用だけれども、この福祉の世界で生き生きとがんばっている先輩たちはたくさんいるんだよ」
「不器用でも支えてくれる、相談できる専門職仲間がこの世界にはたくさんいるよ」
「この職業、自分が期待と可能性を持って入ってきていいんだよ!」
そう誇りが持てる業界であってほしい。もう、地域の中で、すり減って辞めていく専門職を見たくありません。
しんどいけれども、助けてくれる仲間たちがありがたいことにたくさんいます。珍しく愚痴っぽくなりましたが、背伸びせず、変わらず、そのままに存在する自分でありたいと思います。
そして、いつでも皆さんから受け継いだバトンは大量に持っていようと思います、次代のたくさんの人たちにこのバトンを渡せるように・・・。
サンタさんが煙突から入る瞬間を、とらえることができました!!
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