デイサービス介護職→相談員→ケアマネージャー→包括支援センターと、職場は転々としているが、この大田区で仕事を始めてもう12年になる・・・。
これだけ同じ地域で仕事をしていると、それぞれの職場で担当した利用者、そして、一緒に関わった福祉関係者は数知れず・・・!
今日、地域の訪問介護事業所のサービス担当責任者Mさんが、夕方事務所にブラリと訪れました。
私が働いていたデイサービスを利用しているSさんのお宅で、サービス担当者会議を開催した時のことを、報告しに来てくれたんです。
担当者会議のとき、Sさんが「
山登りさんに会いたいわねぇ~」、「この前ばったり道端で会ったら、
山登りさん髪の毛短くなってて、最初わからなかったわぁ~!」と、突然、話し出した・・・・。
担当者会議に参加していた介護事業所・ケアマネージャーのみなさんは、全員私と懇意の方ばかり・・・、しばらく私の話題で盛り上がったそうです・・・。
「私・・・、
サワノボリです・・・」、まぁ、多少の記憶まちがえがあろうとも、覚えていてくださることはうれしいもんです
このSさんは、ケアマネージャー時代に関わっていた方で、当病院に定期通院していて、ケアマネージャーを辞めた後も、病院の周りでお会いする機会があるんです。
そういえば、ケアマネージャーのAくんからは、デイサービスで働いていた時、デイを利用していたKさんについて話がありました。
「沢さんは元気でやっているの~?沢さんは、一番最初に私のところに来てくれた職員なのよぉ~」と、訪問するたびに話が出ると報告がありました。
Kさん・・・、この方との出会いは、私がデイサービスの相談員をしていた頃ですから、10年前にさかのぼります・・・。
Kさんがデイサービスを利用することになり、利用前の面談のため、私がKさんの自宅に訪問したのです。
訪問する前に、「今から行きますので・・・」と連絡。すると、Kさんは「玄関まで出るのがしんどいから、カギを開けとくから、遠慮せず中に入ってきて!」
訪問すると、打ち合わせていたとおり、玄関のカギは開いていた・・・。「Kさぁ~ん!中に入りますよぉ~~~!」、「はいよぉ~~~~!」中からKさんの声が届いたので、私は家の中へ・・・。
中に入ると、いるはずのKさんが部屋にいない・・・。水の流れる音が聞こえたので、ふっと左を向いたとたん、私の目線にふろ場で行水しているKさんのあられもない姿が・・・・
10年前の若かりし私にはかなり衝撃的な光景でしたが、本人は至って普通・・・
初訪問が、衝撃の裸の(?)付き合いになってしまった分、今でも、時折思い出してくださっているんでしょう・・・。
専門職として関わった方たちが、何年たってもお元気に、自分らしく過ごされている・・・・。これ以上の喜びはありません。
また、形はさまざまですが、自分を思い出しては、話の種に利用してくれていることも、ある意味、専門職冥利に尽きるような気がします・・・
包括支援センター事務所前の桜も、桜吹雪となって散っていき、若葉が芽吹き始めています。
↓