同医療法人居宅介護支援事業所 Aくんと行動をともにすることが最近続いている。
行動をともにするといっても、「なかよし
」になったという意味ではありません
ケアマネージャーと包括職員の関係・・・。つまり困難ケースでの関わりです。
しかも、2名・・・。昨日は、Bさん宅に一緒に自宅訪問。今日も、Bさん家族と役所に出かけたAくん。
いつも元気が取り柄のAくんもさすがにお疲れ気味。
そんなAくんに、今度はCさんから電話・・・。このCさん、ひとり暮らしで2日にいっぺん透析に行っている。透析を受けた日は、体力の消耗が激しい。
訪問介護のサービスを導入しているが、とにかく気に入らないと怒鳴り散らす。介護保険では対応できないこともヘルパーに依頼し、できないとなると大声で威嚇する。その威嚇法といったら、表現が悪いですが映画に出てくるチンピラそのもの。
介護保険サービスを利用するようになってから、訪問介護事業所を変えること、私が知る限り8事業所・・・。
「もう来るな!」 と、自らことわる場合、そして事業所から「もうできません」と断られる場合、確立にして、ことわられるほうが今のところ7割といったところ・・・。
今日も、夕方疲れているAくんのところへCさんから連絡が入り、いつもの剣幕でどなり散らして会話にならなかったらしい。
電話を切った後、Aくんは包括の事務所へ相談にやってきた。時間で言うと夕方6時過ぎ。
これからCさん宅へ行くという・・・。「呼ばれたの?」と聞いたら「今回ばかりは自分のほうから、今から行く!と言ってやりました」と・・・しかも表情が険しい。
話しを聞けば、またもやAくんが努力して入れた訪問介護事業所からことわられたそうである。
「こんな時間に具体策もなく、しかもそんな表情で行っもいい結果はない」と心で思いながらも、もう行くと言ってしまっているAくんに、出かける前に一言だけ言わせてもらいました。
「どんなに怒鳴っても、大声で威嚇しても、Aくんがそれに切れて、ケアマネージャーとしてあきらめてしまったら、あの人はすぐに困ってしまう。年越しだって出来ないんだよ」
「昔は怒鳴って、威嚇してどうにでもなったかもしれない・・・。でも今は、怒鳴ればみんないなくなる。それを一番よくわかっているのもCさんなんだよ」
6時半ごろCさん宅へ出かけて行ったAくん。
そのあと、なぜか自分の脳裏に、清水健太郎の「失恋レストラン」の歌(知っている人少ないかぁ?)がよぎりました。
「ねぇ~マスター、作ってやってよ、涙わ~すれるカクテル~ 」
気がつくとフライパンを持ち、料理をはじめ、Aくんが帰って来た時には
「包括チャーハン」 が出来上がり~!!
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食べているAくんに「Cさんどうだった?」と聞くと、「穏やかでした・・・。なんか、ごめんななんて言ったりして・・・」
そのあと、
「このチャーハン、心にしみますね・・・」 のAくんの一言。
いつ店が開くか?だれもわからない「包括レストラン」・・・。
今日はCくんのためだけに臨時営業させていただきました
。
「ぽっかり~空いた胸の奥に~つめこむ飯をたべさせ~る~そんなぁ~包括レストラン~いろんなひとがやぁってくる~ 」
なんか、「清水健太郎」な夕飯どきの出来事でした。
チャーハンをほおばるAくんの顔は、出かける前よりもすっきりした表情でした。
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