せちがらい福祉業界、右を向いても左を向いても真っ暗やみ。
私たち地域包括支援センターも少ない人員配置でありながら、介護予防のプラン作成件数は景気と反比例してウナギ登り。
日々山のようにある相談も、家族は他人まかせ。
本人はというと、一人暮らしでろくに自分のこともできないくせに、頑固で私たち専門職が最善の方法を考えてあげてる
のにちっとも言うことをきかない
こんなに大変な
のに、さらに地域包括ケアの中核としての役割を担えと言われてもできるはずがない!
ネットワーク構築は、私たちのやることじゃない!行政がやることだ
・・・などなど、
自分たちができない条件を考えられる限りあげてみました。みなさん、他にはどうでしょう???
同じことをちょっと見方を変えて、同じ文章表現で繰り返してみます。
せちがらい福祉業界。でも、そんな中、右や左をよ~く見てみると、この素晴らしい仕事に誇りを持ち、社会にきちんと認めさせようとがんばっている人たちがいますよ。この世の中まんざら捨てたもんじゃありません。
私たち地域包括支援センターも、少ない人員配置で、専門職として関わる限界を感じています。
だから 地域の人たち、地域で働く医療・介護従事者の方々と協同するんです。
自分たち少人数の専門職で、高齢者が安心して暮らせていける地域を構築できるような簡単なものであれば、自分たちだけでやりゃぁいいんです。
でもそうじゃない・・・。
考えてみると地域包括支援センター職員である私たちが、限界を感じる程度、忙しくてよかったかもしれません。そうでなければ、専門職同士のつながりが必要と思う発想が生まれませんでした。
地域の人とつながりあい、地域で支え合うという発想も生まれませんでした。
たしかに、忙しい忙しいと自分たちだけでやっているほうが楽かもしれません。しかし、そこからは協同、共助の発想は決して出てきませんし、たぶん、忙しいという理由を大上段に振り上げ、何もせず年月を積み重ねていくだけでしょう・・・。
ネットワーク構築は、行政にそれだけの力量があって、どんどんやってくれるのがベスト
しかし私の知る限り、各自治体、行政が、専門職や地域住民を引っぱってネットワークを構築してるなど聞いたことがありません。
やれる人がやればいい。ネットワークが必要だと、思いを持つ人がやり出ださなければできるわけがありません。
そのかわり、行政がやるべきことを自分たちがやってあげているんだから、つべこべ言わずついて来い!そのかわり、行政としてやれることへの協力を惜しむな!「先駆的行政地域」と呼ばれる看板ぐらい、役所にいくらでもかけてやる!
なんてね
同じことを見方を変えて書いてみただけですが、どっちのほうが自分自身やっていて楽しそうですか?
どうせ同じことをやるなら見方や発想を変えて、
前向きに、楽しく、そして豊かに!
これができるのも、一つの人間の大きさなのだと周りの人を見ていて感じます。
「こういう人だから・・・」、「楽しそうな取り組みだから・・・」、「この取り組みに加わることで自分自身の成長につながる・・・」そう思えるから、人が集まる、手をさしのべようと思う。
大上段に振りかざして、「私たちはやっているのよぉ~」的なオーラを発していると、「そう、大変ねぇ~」で終わり。誰も力を貸そうなどと思わない。しかも、大上段に振りかざしているから、かえって疲れて長続きしない。
ようは、ものの見方、考え方をどちらの方向に向けているのか!そして、動きながら考える。
この1年間で自分が学んだことです・・・。
「最後の一葉・・・」冬ですねぇ~
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