うちの主任ケアマネージャー I さんのお母さんが先日亡くなりました。
I さんのお母さん・・・、じつは、2年前にこの包括支援センターセンター長として来るまでは、私がケアマネージャーとして担当していました。
当時は、「要支援」状態でしたが、料理・洗濯・掃除など、痛い膝をかばいながら自分で行っていました。
月に1回の訪問では、娘さん(I さん)の小さい頃の話が必ず出たものです。嫌いなもの、好きなもの、好きだったおやつ・・・・。
そして、今の I さんについても「仕事はみんなに迷惑かけずちゃんとやっているのか?」「忙しいみたいだが、ご主人にちゃんとご飯をつくっているのか・・・?」いつも心配していました。
I さんを知っている私からすれば、そんなこと心配する必要がない、何でも確実にこなす I さんなんですが・・・、40過ぎても母から見ればいつまでも子どもは子どもなんですね・・・
私のことも、まるで I さんの弟のようにいろいろと心配してくださいました。「仕事忙しくて体こわしてないか?」「ご飯ちゃんと食べてきたのか?」などなど・・・。
忘れられないのは I さんが小さい時によくおやつに作っていたという
「みかん寒天」。
みかんの缶詰の実と汁を寒天で固めたもの(時にはパイナップルやリンゴも入っていた)ですが、訪問した時によく出してくれました。
「I さんの母の味なんだなぁ~」と思いながらいただいたものです・・・。 いつしかこの味が、私にとっても I さんのお母さんの
思い出の味となりました。
そして、もう二度と食べることのできない
思い出の味です・・・。
心よりご冥福をお祈りします。