昨日は、月1回の「おおた高齢者見守りネットワーク」運営会議がありました。地域の高齢者を支えているあらゆる分野の専門職たちが、この日はメンバーとして集います。
19時、会議の始まりの時間。我が包括支援センター奥の部屋には20名のメンバーたちで熱気ムンムン!今回は来年度の活動についての話し合いもあり、六郷地域のみま~もメンバーも参加してくれました。
会を発足して2年。小さな集団の想いから始まった会も、活動の経過とともに広がり、大きな組織となってきました。
組織の広がりは、それまでの中心メンバーが集まれるときに集まって決めることを決める・・・、という段階からみんなで話し合いみんなで決めていくための仕組みへの転換がどうしたって求められる。
今までは、同じ思いをもったもの同士、何を決めるのもツーカーで行えた。しかし、今後は先を見通した計画を基に、組織として様々なことを決め合い活動を進めていくことになる。
様々な想いや考えを持つ人たちが、この会の目的に賛同し集う。全ての人たちがこの会に関わっていく対象となる。
この会の取り組みを通して、関わる一人ひとりが、自分や自分の専門職としての有り様を見つめ、自己変革、成長、自分自身のネットワークの広がりを実感できるような会にしていくことが今後の活動の中で最も重要なこと!!要は、お客さんをつくらない!
自分が主体的に関わるからこそ、会が自分のものになってくる。お客さんとして関わる人が多いということは、それだけもろい組織にしかならないんですよね。もろい会は、何か問題が起これば、とたんに階段を転げ落ちるように崩れていってしまう。
組織づくりはイコール人づくり!会を広げていく働きかけと同様に、会を守るために、強い組織に、主体的に関わる人が多く存在する会にしていかなくてはいけません。
そのためにも、「自分だけがわかっている!」という猿山のボスを中心とした組織形態ではなく、みんながこの会の意味をわかり、多くの人たちに語っていける、働きかけていくことのできる民主的な会運営を構築できる、まずは、自分たちになっていかなくてはなりませんね。
一部の人が孤軍奮闘がんばっているという組織はそれなりの組織にしかなり得ません。多くの主体的な組織者が関わっていく、そして常に新しい人が関わってきて、常に活気がある組織こそ、強く、発展していく組織だと思います。
昨日の運営会議でも、来年度に向けた様々な意見が参加者から出されました。今後の方向性に向けての疑問や意見も中にはありましたが、それでいいんです!みんなが疑問を持っていて、自信を持って活動をしていけるわけがありません。意見を出し合い、議論し、決めたことにはみんなが責任を持つんです。
10人の組織なら10人を組織できるキャパを持つ自分に、50人なら50-人を組織できる自分に、100人なら、1000人なら・・・・・・。組織の広がりとともに、自分の許容量も大きくしていかなければならないんですよね。成長を求められます。
お猪口にはそれなりの水しか入らない。それ以上入れればあふれ出す。お椀、丼、ビールジョッキ、洗面器、バケツ、一斗缶、ポリバケツ、ドラム缶。(これ以上大きくなるとたとえが見つからない・・・)
器が大きくなればなるほど、そこにはたくさんの水が入る。組織も同じ。今、「おおた高齢者見守りネットワーク」は、どの器なのでしょうか・・・・
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先日古本屋で立ち読みしていると、
「信頼する、というのはその人との関係を一生続けていく覚悟があるということ」
というような内容が書かれていました。
仕事でかかわる人は様々です。
先ずは患者さん、そしてケアマネさん、ヘルパーさん、ご家族、同僚・・・
その人たちと信頼関係を構築しようと思った時、ずっと目の前の人との関係を続けていくためには何が大事かを考えました。
信頼を損なわないこと、不信感をもたれるようなことをしないこと。
信頼関係は自分だけでは構築できません。
相手に信頼してもらえることも大事だと思いました。
患者さんと過ごす時間はある意味人の目が届かない空間です。
そこでなにかあった時に疑われるのか、信頼されるのか、それは日々の言動や何気ない行動が決めている事が多いように思います。
不信感をもたれてしまったら、「この人とは一生関係を続けていきたいとは思えない」となってしまうと思います。
見守りネットワークで専門職がもとめられているのは「専門職として信頼して任せられること」だと思い、自分の仕事への取り組みを見つめなおすきっかけをもらいました。
いま、それ以前に社会で生きる一人の人間として、「信頼」を軸に見つめなおし始めてもいます。
見守りネットワークの中で「信頼」してもらえるような専門職の自分でありたいと思います。