大田区発の地域包括ケアシステム-おおた地域見守りネットワーク(みま~も)

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2010.2.5洒落の文化
  •  包括主任ケアマネージャー I さんが、節分の豆(福豆)が入っている升を買ってきてくれました。季節の折々、その時期を感じるものを持ってきてくれる I さんです・・・ 
     この升に、商売繁盛を祈願した言葉が書かれていました。
     「春夏冬二升五合」
     これ、じつは、「春夏冬」で「秋」がない。「二升」は一升マスが2つと、「五合」は半升。ということで「あきない、ますます、はんじょう」。つまり「商い、益々繁盛」と読むのだそうです。
     判じ物、というそうですが、もともとなぞなぞの一種で、絵や文字などに、ある意味を隠しておいて、それを人に判断させるもの。この言葉の意味を調べていたら、同じような言葉でこのようなものを見つけた。
     「一斗二升五合」
    一斗は五升の倍。二升は升(ます)が二つ。五合は一升の半分。つまり、「ご商売ますます繁盛」となります。
     ほかにも、江戸の頃から、「櫛屋」さんのことを「十三屋」というようになりました。これは、「くし→九四→九+四→十三」ということで、「九=苦」と「四=死」の連想を避けるための命名だったそうです。「質屋」を「一六銀行」というのも「7→1+6」からきています。このようのものも、判じ物の一つなのでしょう。
     日本人の文化が育てた「洒落」という文化。そして洒落を、生活の中に根づかせてきた。これこそ、庶民が生みだしてきた生活に根ざした文化なのでしょう・・・。
     「言」には「事」と同じ意味があるそうです。「葉」は、たくさんの意味で豊かさを表す。日々の生活(事柄)の中で、豊かさや「洒落」という楽しみを育んできた日本の文化の土壌・・・・。豊かさを、目に見えるものだけに求めるのではなく、「目に見えない心の豊かさこそに価値がある!」という、日本という国の文化の育みに誇りさえ感じます。
     そして、生活者に向き合う仕事をしている自分自身に、「文化」が一人ひとりの暮らしに豊かさを与えるものという認識。心の豊かさという視点にたって、専門職として対象者に向き合うことのできる自分でいたいと、改めて肝に銘じておきたい。
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    “洒落の文化” への2件のフィードバック

    1. C.T より:

      SECRET: 0
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      「曙」の干支升ですね[絵文字:e-345]いいなぁ~
      四季のある日本ならではの心の文化・・・この仕事を通して肌で感じていきたいです。

    2. だい より:

      SECRET: 0
      PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
      節分の日はかみさんが発熱で寝込み、寝ている子供を起こさないようにしながら一人でひっそり豆まきしました。あれで鬼は出て行ったのでしょうか?翌日熱も下がり家族三人で旧暦の正月を迎えることができました。季節の行事は日本人だからか心がホッとします。

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