最近、ふっと、素朴な疑問が繰り返し頭をよぎる・・・・。
「介護が必要になったら、いつでも相談に来てください!! 」
いろいろな場で普通に口から出てくる、私をはじめ、包括職員の何気ない言葉・・・・。
でも・・・・と思う。
日本人の平均寿命は、世界一の83歳!【 男性79.6歳、女性86.4歳(25年連続世界一) 】
全世帯に占める65歳以上の一人暮らし世帯は22%。夫婦のみ世帯は30%。両方の世帯で全世帯の半数を超えている。
認知症高齢者(65歳以上)の年齢区分別出現率で、85歳以上の4人に一人は認知症というデーターがある。
つまりこれからの時代、私たち専門職が向き合うケースは、
「一人暮らしで90歳!そして・・・・、認知症」 という方が一般的なケースになるということ。
このような時代の今、
「介護が必要になったらいつでも相談に来てください!」 といって、いざ必要になったときにいったい誰が相談に来ることができるというのでしょう・・・・???
自助・互助・共助・・・・、たしかに大切なことかもしれない。
でも、いざ介護が必要になったときには、これだけではどうにもならない。適切な時期に専門職に早期につながる仕組みづくりが、どうしたって必要なのでしょう。
介護が必要な状態になって初めて専門職と出会う・・・。
それならばまだいい方。
相談にも来れず、私たち専門職と出会うことのないまま通り過ぎてしまう人が、これからどれだけ増えていくのでしょう。
元気なうちから、地域に暮らす高齢者と私たち専門職たちが、日常的に出会っていくことの必要性を感じています。