電話が鳴り、私が受話器を取ると、電話の主は、いつものAさんからでした・・・。
Aさんの、電話での最初の言葉はいつも決まっている。
「おはよう!人の言葉を聞きたくて電話したの・・・。人と、1日1回は話さないと人間の言葉を忘れてしまうから・・・」
もう全職員顔なじみのAさん。職員一人ひとりに、Aさんなりの理由であだ名をつけている。私は、なぜか、「オバマ!???」
このAさんの今日の話題は、
『 電話番号について・・・ 』
Aさん : 「オバマァ~、私ね、自分の家の電話番号を覚えられなくなっちゃったの・・・。何か、認知症になったのかと考えると悲しくて・・・・、こわくて・・・・」
私 : 「そんなこと、ぜっっっったい!ないですよ
こんなこと、医者でなくてもわかりますよぉ~。」
Aさん : 「あら、ど~~~~してそんなことが言えるの?!」
私 : 「だって、Aさん自分の家の電話番号は忘れちゃったかもしれないけど、ここの包括支援センターの電話番号は覚えているでしょ!
」
Aさん : 「あらやだっ!そうなのよ!今も、何も見ないで電話しちゃってたわ・・・・」
私 : 「人はね、ちゃぁぁ~~んと自分が必要だと思った情報は、脳みそに残しておいて、自分で必要ではない情報は、入りきらないから消してくれるんですよ・・・
」
Aさん : 「海馬ね!そこに自分に必要なものを貯めておくわけね・・・
先生が言ってたわ! 」
私 : 「・・・・・
」
このあと、Aさんは、私に
『 天水桶 』 の話しをしてくれた・・・・。
私、この『天水桶』のことを知らなかったんです・・・。
天水とは天からの水であり、雨水を指す。これを貯める木製の桶であった事から天水桶と呼び、江戸時代には主に都市部の防火用水として利用されていたそうです。そういえば、時代劇とかで、見たことありますよねぇ~。
【 江戸時代の天水桶。(水を汲み出すための手桶を上部に積んだ) 】
↓
防災時に必要な水を貯めておく「天水桶」・・・・。
今日のAさんとの会話のテーマは、
「貯めておく○○」
話題は、
「電話番号」から「天水桶」 までで、終わりましたとさ・・・・。
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