先日の渋谷区行政担当者Kさんとの打ち合わせの時に、Kさんが言っていたことを思い出す・・・。
「皆さんの会は、地域に暮らす人たちとのいい距離感をもって活動されている・・・・。そこに関心と興味を抱いている・・・。」 ・・・と。
たしかに、会を立ち上げたばかりの頃は、「どんどん地域の自治会・町会に入っていかなければ・・・・。」
「交流をもっと持っていかなければ・・・。地域の取り組みに一緒に関わろう!」などと、肩肘を張って地域住民との距離を縮めようとしていた時期もありました。
しかし、会の活動を通して、「地域に暮らす人たちが私たちに何を求めているのか」を肌で感じた時に、この気負いはすっと消えていました。
私たちは、
あくまで専門職として地域に暮らす人たちと関わっていくべきなのです。それが地域に暮らす人たちの安心につながるのです。
つながりを創るからといって、地域住民と同じように、同じことをする必要はないのです。高齢者を見守り、支え合うネットワーク(つながり)は地域に暮らす人たちが、考え、築いていくべきもの。
私たちは、この地域の人たちのネットワークで支えている高齢者が、適切な時期に専門職へつながっていく所に垣根をなくして、連携しあう事に力をかけるのです。
地域の活動に、同じようなスタンスで出てくる専門職を、地域に暮らす人たちは期待はしていません。
それよりも、いざ、自分たちだけでは支えられない、見守ることに限界がきた時に、地域の専門職たちが、つながりあっていて、
「本当に頼りになる、何でも相談できる!」 そこを私たちは築いていくのです。
地域に暮らす人たちが、近隣に暮らすひとり暮らし高齢者を気にするようになる、手をさしのべてみようと思う・・・。そのための気付きや、高齢者特有の疾患、予防についての正しい認識、この提供は私たちならば可能なんです。
地域に暮らす人たちにとって、「自分たちの地域の専門職たちは誇りだね!」なぁんて、言われればうれしいもんですね。
一見雑然とした風景の中、人工的に作られた建造物の中にも、時に暖かさや、ぬくもりを感じる時がありますよね・・・。
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