大田区発の地域包括ケアシステム-おおた地域見守りネットワーク(みま~も)

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2008.11.30そんな大田区を・・・
  •  「第5回大田区医療・介護従事者交流会」は、170名の出席で、前回のブログ記事で書き込んだ通り大成功・・・ 笑い。
     今から5年半前、デイサービスをやめて横浜の社会福祉法人でケアマネージャーをやっていた私に大田区の懐かしい人からの電話が一本入りました。
     
     
    現在、当医療法人理事の若杉さん・・・。
     デイサービスで働いていた頃、当医療法人理学療法士の皆さんが利用者のリハビリを行っていました。その頃からの付き合いで、若杉さんが電話をくれたのです。
     「もういいだろ、そろそろ大田区へ戻ってこないか?」
     この人の一声で今の医療法人に来ました・・・。
    この方からの声かけでなければ、今も横浜で働いていたのだと思います。
     戻ってきてケアマネージャーとして働き始めた頃の大田区は、専門職の意見に耳を貸さない。
     それどころか、専門職が委縮するような個別の呼び出しをして、給付費抑制を前提としたケアプランチェックなどが平気で行われるような、いわば冬の時代でした。
     私も、ケアマネージャーとして必要だと判断したケアプランに対して、何度、給付係と意見を戦わせたかわかりません。しかし、もともと給付費抑制が念頭にある方、話し合いになるはずもありません。
     この頃の大田区には、様々な専門職の職能団体もなく、擁護してくれる場所もない。
     事業所といっても、ケアマネージャーが3~4人の事業所が多い中、自己研鑚の機会もなく、せっかく資格をとったのに「こんなはずではなかった・・・」と辞めていく仲間を、歯噛みしながら何人見送ったでしょう・・・・。
     行政がそのような立場だったら、自分たちで連携しあおう、横のつながりを創ろうと始めたのが、「大田区医療・介護従事者交流会」を始めるきっかけでした。
     とはいっても、大田区に戻って半年ほど・・・。近場でいつも話し合っていた仲間たちに声をかけ、飲み会のつもりで行ったのが第1回目。名前も「大森地域介護従事者交流会」。
     飲み会のつもりで気軽に声をかけて当日ふたを開けたら、100名近い方が集まってくれました。
     1回で辞めるつもりが、1年後の同じ時期になると「去年のようにまたやろうよ!」と声がかかる。
     これまた断れない性格から開催する、昨年を上回る方が集まる。そして翌年、また翌年とやるたびに規模が大きくなっていく・・・。
     そして、自分の中にも専門職の連携の大切さが、確固とした形で確信になっていく。
     「ただの飲み会ではもったいない、あらゆる専門家の方や行政機関も呼び、自分たちの視野を広げるような取り組みに・・・!」と自分自身の思いも変化してきたのが、3回目ぐらいからだったのではないでしょうか・・・。
     そして、今年最後の第5回を迎えることができました。今年は大田区の大きな変革の年だったのかもしれません。
     「大田区介護支援専門員連絡会」「主任介護支援専門員連絡会」が発足し、このような動きの中から、訪問介護・通所介護等、サービス単位の連絡会も、さらなる進展へ具体化が始まっています。
     そして、サービスや、事業所を超えた専門職、地域団体、専門機関が連携し、地域に暮らす人たちと、これから迎える大都市の高齢化に向けて大きく手を結ぼうとする、全国でも初めての取り組み「大田北高齢者見守りネットワークをつくる会」が誕生しました!!
     5年前、仲間たちといつも語り合っていた未来像が、今この大田区に力強く生まれ始めたのです!!
     
     こんなにうれしいことはありません、そしてこの大田区で生まれた動きを、さらに確かなものにしていくために私は力を惜しみません。
     28日の交流会、私を大田区に戻してくれたWさんがいます。デイサービス時代の仲間たちがいます。横浜でケアマネージャーをしていたころの先輩たちも駆けつけてくれました!
     大田区保健福祉部長、東京都老人総合研究所の皆さんがいます。
     警察・消防の地域づくりセミナーで話をしてくれた方もいます。他区の方々も参加してくれました。当医療法人の医療福祉部のみんな、見守りネットワークをつくる会のメンバー、大田区の包括の仲間たち・・・。
     最後のあいさつで舞台に上がった時、170名の仲間の顔がそこにありました。
     司会の「絵描きナース」は、私がいたから今の自分がここにいると言ってくれました。涙があふれそうになりました・・・。
     感激で話している途中から、頭が真っ白になってしまい、こんな場でいいかなあ・・・???と思いながら、参加者誰一人知らないであろう歌を歌っちゃいました 汗;
      「そんな町を」 
     児童演劇で働いていた頃、「きたがわてつさん」という歌手を呼んでコンサートを開催したことがありました。
     その時初めて知ったのがこの歌です。
     その当時は、生の舞台芸術を親子で見れる場、地域を創りたい!という思いで、鑑賞に来た子どもたちと一緒に聴き、そして歌いました。
     「今この歌を、今度はこの大田区で、この仲間たちと高らかに歌いたい!」そんな思いで、楽器も何もない中歌っちゃいました・・・。
       一人ひとりの 力は小さいけれど
       みんなでよせあえば 大きな力になるさ
     
       君と僕の生きている町  夕日のきれいな町
       よびかけあえば笑顔がかえる そんな町を

     
     サビの部分を何度も何度も歌いました・・・。誰一人この歌を知らない皆さんが、いつしか一緒に歌ってくれています・・・。
     5年前から今まで、「そんな町を・・・」という思いで動いてきました。そして、仲間と思い描いていた地域の形が、専門職同士の連携の形が、今、ここにあります。
     さあ、この仲間たちと新しい動きを、来年に向けた動きを始めていきたいと思います。私自身は来年度、「医療と介護の連携」を軸に新たなスタートです。
    (おまけ)
     交流会後、2次会へ突入!2次会も、9時半頃からのスタートにもかかわらず集まった方々が60名ほど えぇ 
     2次会の終わりにも、みんなで「そんな町を」の大合唱!なんか「そんな町を」が、大田区の医療・介護従事者のテーマソングになっちゃいそうです 苦笑い
     
    そんな町を  (作詞・作曲 きたがわ てつ)の歌詞、曲を聴きたい方はこちらをクリックしてください。
    我が愛する先輩!牧田総合病院 理事 若杉さんからの開会あいさつ
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    7月地域づくりセミナーではお世話になりました。大森消防署の野崎さん
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    東京都老人総合研究所 矢冨先生。大田区へエールを送って下さいました。
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    大田区保健福祉部部長 中山さん。新しい大田区の医療・介護連携をこれからもよろしくお願いします。
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    大田区介護支援専門員連絡会 会長 入野さん。大田区でのケアマネージャー職能団体の誕生をみんなで喜び合いました。
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    大田区主任介護支援専門員連絡会 会長 渕上さん。地域包括支援センター主任ケアマネージャーを中心に、各事業所にいる主任ケアマネージャーの方々も加わっています。ケアマネージャーの皆さんが心強く感じるご挨拶でした。
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    「大田北高齢者見守りネットワークをつくる会」のメンバーは舞台を黄色に染め、この会の趣旨を代表の中村さんはじめ、みなさんで大きく訴えました!
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    170名の皆さん、思い思いに交流を深めていました。
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    私たち大田北地域の行政センター高齢支援係 係長 新田さん。見守りネットワークをつくる会は、この方が担当地域にいなければ、このような形にならなかったと思います。いつもありがとうございます。
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    締めのあいさつで「そんな町を」を歌っちゃいました。
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