先日、ある国立大学修士課程の学生が、「おおた高齢者見守りネットワーク」のホームページを見て事務所に訪れた。
事務所に入ってきた学生は女性で、故郷台湾から、日本の社会福祉を学びに来たと言うTさん。日本に来て2年という事だが、日本語をしっかり話す。
事務所に入ってすぐにご挨拶。
今回は、代表のNさん、NRE大森弥生ハイツ施設長Kさんが一緒に対応してくれた。
「私は日本語の理解がすぐにはできないので、録音してもよろしいですか?」
「いいですよ
」
録音のスイッチが入り、終わるまでじつに4時間!!Tさんとおじさん3人衆のトークは、エンドレスで熱く、熱く過ぎていった・・・。
言い訳ではありませんが・・・
、おじさん3人衆が、長時間、熱く語ったのは、Tさんがおじさん3人衆の好みのタイプだったとか、久しぶりの若い世代との対話に燃えてしまったとか言うことは全くありません!ないんじゃぁないかなぁ~???ないと思います・・・・。
それよりも、おじさん3人衆を惹きつけたTさんの魅力は、
「向学心」
今、各自治体で取り組んでいる高齢者見守りネットワーク構築。Tさんは、各地域で起こっている取り組みと比較して、私たちの会が生み出された経緯が、ちがうことに気づき興味を持った。
この会のホームページ、私のブログを熟読し、聞きたいことを整理して今日に望んでいる。
自分が「知りたい、学びたい!」という志をもって、事に臨む真剣さは必ず相手に伝わるもの・・・。このような姿勢は、相手を、「自分の持っている全てで向き合わなければ・・・」という思いに駆り立てる。
「行政が主体となって取り組んでいるネットワークが多い中、どうして専門職に呼びかけてこのような会を発足させたのですか?」
「えっ
かかわっている専門職のみなさんは、かかわることだけでなく、協賛金も出しているんですか???」
「まだ、どうなっていくかわからない時期に、みなさんはどうして手も出しお金も出し、協力したのでしょう???」
「このおおた高齢者見守りネットワークの魅力は、みなさんにとって何なのでしょう???」
一つひとつのTさんの驚き、疑問、質問が、小気味良い・・・。なぜなら、Tさんの
「知りたい」ということは、私たちがこの会を発足した目的・理念に直結しているからです。
学びは、自分自身に、物事の本質を見つめる術を教えてくれる。
そして、向学心を持った人との出逢いは、新たな学びの欲求をもたらせてくれる。
Tさんと接した4時間は、おじさん3人衆にも、実りをもたらせてくれた時間にほかならない。終わった後、さわやかな、そしてすがすがしささえ感じた。
今年、Tさんは論文を書き終え、来春には母国台湾へ帰郷するという。あと半年という短い期間ではあるが、この出逢いをきっかけに、かかわることがこれからもあるでしょう・・・。
日本での集大成となるTさんの論文ができあがるのを心待ちにしたい。Tさんの「向学心」が、私たちとTさんを出逢わせた。
いくつになっても「向学心」を持ち、Tさんのように、自分を向上させるであろう新たな出逢いを、これからも築いていきたい。
Tさん、新たなエネルギーをあなたからもらうことができました。どうもありがとう!!