大田区発の地域包括ケアシステム-おおた地域見守りネットワーク(みま~も)

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2009.2.19地域に拓かれた医療
  •  2月14日(土)、21日(土)の2週にわたり、当病院学会が開催されている。
     今回の学会のテーマは、「地域に拓かれた医療~急性期から介護まで~」
     
     毎年この時期に、各部署が、それぞれの専門分野から演題を発表。また、特別講演(地域公開講座)として、院外から講師を呼び、特別講演だけは、地域の方にも参加していただける公開講演として位置づけていました。
     今回は、事前準備から私も関わっていますが、今年度の新たな取り組みとして、学会発表から広く地域の方に開放していきます。
     1週目は14日に開催しましたが、地域の皆様が50名参加。この日の公開特別講演は、「日本人の国民病・脳卒中にどう向き合ったらよいか~予防から発症後の対応まで~」日本脳卒中学界理事長・東海大学名誉教授・国家公務員共済組合連合会 立川病院院長 篠原 幸人 先生。
     そして、21日(土)は、これも初の試みですが、地域公開シンポジウム「地域の医療・介護をうけながらその人らしく暮らすには~ある患者さんの事例を通して~」を開催します!!
     このシンポジウムは、私たち在宅関係部署が中心となり、準備を重ねてきました。当日、私は、このシンポジウムの座長をやらせていただきます。
     「脳出血後遺症の半身麻痺、言語障害をリハビリにより徐々に回復していた頃、突然「前立腺がん」の診断を受ける。本人には告知しないことをご家族は選択しますが、痛みの苦痛や、症状悪化に対する本人の不安や不満、奥さんの気持ちの揺れ、葛藤は大変大きいものでした。その後、症状の進行とともに入退院を繰り返し、最期は病院で永眠される・・・。」
     
     このひとりのケースを通して、当病院の医療、看護や在宅関係部署(ケアマネージャー・訪問看護・訪問リハビリ等)、また、地域の介護保険サービス事業所の皆さんが連携し、本人・ご家族をサポートしてきました。
     この方の事例を通して、医療・介護関係者、そして、奥さんがこのシンポジウムの趣旨に賛同して、参加してくれることになっています。当時の患者の家族としての、思いや葛藤、そして専門職との関わりを語ってくれます・・・。
     じつは、私はこの方のケアマネージャーでした。2007年10月5日ブログ記事「大切な夏の思い出」に、この方との関わりを書かせてもらっています。
     地域密着病院として、「一人ひとりの患者、家族の思いを受け止めることがチームでできる病院でありたい・・・。」
     今回のシンポジウムは、私たち当病院からの、こんなメッセージを込めた発信になればと思っています。
     興味がある方は、ぜひ足を運んでみてください。
    公開シンポジウム「地域の医療、介護をうけながらその人らしく暮らすには~ある患者さんの事例を通して~」
    2月21日(土)15:15~17:00 東京衛生学園専門学校 講堂
           ↓ 会場までの地図です。 当地域包括支援センターの向かいです。
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