来年度に向けた「大田北高齢者見守りネットワークをつくる会」の具体的な取り組みが、年が明け本格化しています。
昨年発足したこのつくる会。今年度は
「普及・啓発の1年」と、メンバーのみんなと目標を立て歩んできました。
そして、4月からの来年度は、いよいよわれわれ医療・福祉の専門職であるメンバーたちが地域のみなさんと手を合わせる具体的な取り組みを始める1年間だと考えています。
そんな中で、今年度の取り組みの中で加わっていただいた、有料老人ホームの施設長Kさんから新しい提案をいただきました。
「地域に存在する施設として、自分たちの場所をどんどん地域に開放していきたい。企画にも準備から参加させてください!」という頼もしいお言葉
そんな中で、このKさんの施設で地域の方々を呼んでの会食会を定期的に行っていくことになりました。Kさんの施設の栄養士さんが全面協力。
地域包括支援センターで開催している予防教室に参加されている方や、「地域づくりセミナー」に参加している地域に暮らす方、そして近隣の施設の方も、そしてKさんの施設の入居者の方も・・・。
地域に暮らしているみなさんと、地域の施設に入居しているみなさんが、この会食会を通して出逢いが生まれる。
食事も毎回用意されるものを食べるというだけでなくてもいいような気がします。
みんなでつくり、つくったものを食べるのも、またおいしさは格別!!
準備などに地域の方がボランティアとして関わっていただくこともいいでしょう。
食事を食べた後は、毎月見守りネットワークのメンバーであるケアマネージャーや、訪問介護、通所介護、福祉用具など事業所との交流も、実りあるものになるかもしれません。
地域の中に魅力ある取り組みを行っている場があちらこちらに生まれ、そこで活動する地域に暮らす人、地域で働く専門職がいて、「楽しそうだから行ってみよう!」と参加する人たちがいる。
身近で、歩ける範囲に「行ってみたい!」と思える場、そして「来てみなさいよ!」という人が増えれば、閉じこもりになんてなっていられないでしょう。
先日、ダイシン百貨店の新春イベントに参加したとき、社長さんが行っていた言葉を思い出します。
「今日参加してくれた施設の入居者の人は、自分で歩いて来れる人たちが多いですね。本当は車いすでしか外出できない、普段は寝たきりといった人ほど連れてきてほしいんです!今日のこの餅つきやはしご乗りを見てくれれば、絶対に元気になりますよ!歩いてきてみたいと思いますよ!」
このダイシン百貨店さんの新春イベント(寿ぎの伝統芸能)には、ダイシン百貨店さんが自前のマイクロバスを出し、「大田北高齢者見守りネットワーク」に協賛してくれている施設の入居者の方を招待、送迎もしてくれたんです。
地域に魅力ある取り組みを生み出す。「行ってみたい」、「行ってみようよ」、「ぜひ来て!」という会話が行き交う。
そんな町を、地域を!が来年度の目標です!!