大田区発の地域包括ケアシステム-おおた地域見守りネットワーク(みま~も)

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2010.3.19絵描きナースよ!永久に・・・・
  •  当包括支援センターリーダー、Hさん(通称 絵描きナース!)が、今年度いっぱいで退職となる。本人もこれからずっと包括支援センターで働きたい希望を持っていたが、転居のため泣く泣く受け入れた。
     わが包括支援センターは、私も含めて、絵描きナース・Hくん・Tさんが、今から3年前、ほぼ同じ時期にこの包括支援センターにやってきた。
     以前、この包括で働いていた皆さんが、定年や、転居等でドッと退職になってしまった・・・。そこに私がセンター長でやってきた。残ってくれたのは、現在、主任ケアマネージャーとして私たちを支えてくれている I さんのみ。
     絵描きナースは、当時、法人内の訪問看護→外来看護師などで働いていて、どこの部署にいっても絶大な信頼があった。周りを明るく元気にしてくれるHさんを、看護部長に無理を言って、やっとの思いで来てもらった。
     今のメンバー5人の体制で歩み始めたのが3年前。その1年後に「おおた高齢者見守りネットワーク」を発足。私の思いをまっすぐに受け入れてくれたのも絵描きナースでした。地域の専門職、地域に暮らす人たちの中にどんどん入っていって、このおおた高齢者見守りネットワークを牽引してくれました。
     唯一、地元在住の職員である絵描きナース。わが子の小学校の校長先生に、この会の趣旨を伝え、小学校行事の夏祭りにネットワークのメンバーが参加したり、わが子の学年(6年生)で認知症サポーター養成講座を企画し、「講師は沢○さんにやってほしいんです!」と、勝手に講師を決めちゃったり・・・・、今となってはなつかしい思い出です 
     今年度からスタートした「みま~もレストラン」も中心で関わり、1年目を決して揺らぐことなく、楽しく、一心に、仲間とともに形づくってくれました。
     わが包括支援センターが、「おおた高齢者見守りネットワーク」発足に歩みだした。そこに、この絵描きナースがいたことは、必然であったというような気がしてなりません。
     「この取り組みが軌道に乗るまでだよ・・・」と、期間限定で神様がこの人をさし向けてくれたような気さえしてしまいます。
     絵描きナースは、「この包括支援センターで働かせてもらって、包括職員としてまだまだやりたいことがいっぱい出てきました!」と、新天地でも包括支援センターで働く意思があることを私に告げてくれた。
     そんな絵描きナースですが、最近ではこんなことも私に話していました・・・。
     「包括での3年を、最近振り返ることが増えました。いろんな出逢い、経験、たくさんの挑戦、そして・・・・、つながり。地域力、これを創り出す、結びつけるのはみな人です。・・・・もっともっとこの包括支援センターで、たくさんの出逢いや思いをぶつけ合って、おおた高齢者見守りネットワークの会が、だんだん広がっていくのを直に見たかったなぁ・・・  」
     何をおっしゃる絵描きナース!あなたは当包括職員の永久欠番ではなく、永久職員です!広がりを直に見たいのなら、転居先で見守りネットワークをすぐ作っちゃいなさい!交通費をそちらの包括か自治体で出してくれれば、いつでも応援に行きますよ!!
     これからもともに歩んでいきましょう。自分自身の思いをずらさずに歩んでいれば、きっときっとまた力を合わせることもあるでしょう。その日までじゃぁな!    
    絵描きナースの由来となった記事はこちらです!
    絵描きナースとともに向き合ったケースは数知れず・・・。その中でもこのケースのことは忘れられません。クリックしてご覧ください。
    2月16日。ブログ記事に「一期一会」という記事を載せました。当時はまだ、絵描きナースの最終的な退職が決まっていなかったので書けませんでしたが、絵描きナースへの感謝をこめて書いた記事です。
     再度「贈る言葉」として、ここに掲載させてもらいます。
    一期一会 
     『 永遠のものなどあろうはずがない・・・。そんなことはわかっている。
     必ず別れはやってくる。時間という流れの中で生きている自分たちの宿命なのでしょうか。
     とくに、人と人との付き合いも、別れがあるものはつきもの。どんなに思いが同じであったり、通じ合っていても別れはある。
     しかし、生きていれば、同じ思いを持ち続けていれば、どんなに離れても、二度と会うことがなくなっても、それぞれが、互いの場所で、ともに抱いた思いを何かしら形作っていくことでしょう・・・。
     同じ瞬間を、同じ思いを、その人と、同じ場所で共有したこと。そこにこそ価値を見出したい。そこに価値を見出すことができる自分がいれば、その人との出逢いを無駄にしないという生き方ができるはず。
     同じ時間、同じ場所で夢を共有し合い、互いの持っている力を出し合い、感動や、楽しさや、うれしさや、悲しみをともに過ごした日々。これこそかけがえのない自分自身の宝。
     何十年という短い人生の中で、その人と出逢った、出逢うことができたこと、それこそが、自分の生きる上での財産・・・。そのような姿勢で、今まで出逢った、そしてこれから出逢うであろうすべての人たちと向き合いたい・・・。
     ここまで書いていて、ふっと、ある言葉が浮かんできました・・・・。
    「一期一会」
    「あなたとこうして出会っているこの時間は、二度と巡っては来ないたった一度きりのものです。だから、この一瞬を大切に思い、今出来る最高のおもてなしをしましょう・・・」と言う意味の、千利休の茶道の心得だそうです。
     もしかしたら、もう二度と会えないかもしれない・・・。
     だからこそ、その人との別れよりも、出逢えたこと。そして、ともに精一杯の力を出し合って過ごした時間・・・を、大事に自分自身に刻みたい。
     今までありがとう! 
     』
     
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    “絵描きナースよ!永久に・・・・” への2件のフィードバック

    1. 医師 より:

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      こんにちは
      すごく素敵な写真がたくさんありますね
      みんなとても楽しそう。
      こころが温まります。

    2. さわ より:

      SECRET: 0
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      医師さま
      コメントありがとうございます。

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